2005-01-01から1年間の記事一覧

侵入

捕まるぞ。

講義、講読

美術史特講(院)。前フリは、昨日、精華の画箋堂で買った『3D-CORBU 3D・コルブ?ル・コルビュジエを体感する3D-CG』についていたCD-ROMでサヴォア邸をぐりぐりと回しながら、建築/空間の表象について喋る。本題はクラウスの「彫刻とポストモダン」。クラウ…

19世紀の視覚文化

久しぶりに目次情報を。何日か前に話に上がった『19世紀視覚文化リーダー』である。The Nineteenth-Century Visual Culture Reader (In Sight: Visual Culture)作者: Vanessa R. Schwartz,Jeannene M. Przyblyski出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/07/…

鳥二羽

久しぶりに行った同志社近くの有名な老舗喫茶店、わびすけ。民芸風のモノやら色んな不思議なモノが展示されていて、一種のヴンダーカマー状態で面白い。ショー・ウィンドウに微妙な配置で鳥が二羽並べられているし。

講義

日本美術史(留学生)。北斎、広重、国芳を中心に江戸末の浮世絵について。 最近、研究室を訪れる人に、「散らかってる」とか言われはじめた。確かに1年半をこえ、やばくなりそうなので、仕事の合間に思い切って大片付け&小模様替え。外面だけはきちんとし…

展示論ビブリオ2

近代彫刻を研究対象とし、現在は某美術館で働くmayumiさんからのリクエストもあったことだし、展示論ビブリオの補足。研究室の書棚で目に付いたものを。 『武蔵野美術』No. 104=特集:展示/場/美術館--美術作品の公開 インデパル・グレイワル「国家の〈主…

大学の本屋さんのブログ

こんなのがあった→画箋堂通信β版。「画箋堂精華大学店のお知らせ用ブログです」だそうで。 本屋さんのブログといえば、id:chakichakiさんの「本屋のほんね」も面白くてアンテナに入れている。しかし、本屋さんの本の置き方とかって、まさに展示論↓の対象だな…

初雪

流石、京都の奥座敷。案の定、積もってた。これが溶けないんだわ、しばらく。こけないようにしないと(結局、昼にある程度溶けたけど)。

風景論ビブリオ

W・J・T・ミッチェルが、Landscape and Powerの第二版序文で挙げている(あるいは示唆している)空間/場所/風景論のための前提条件となる文献。直接、書名まで言及されている文献には、アンダーラインを引いておく。その他は、この文献だろうなと僕が考…

ストリートその他

で、ストリートに絡めてグラフィティの問題も扱わなければと思っていたら、10+1 web site|「X-COLOR/グラフィティin Japan」展評|テンプラスワン・ウェブサイトの著者の一人、南後由和氏が「動物化するグラフィティ/タトゥー」という論を『10+1』の最新…

ストリートとパンクとサムライとゲイシャ

凄い字面。抜き身を振りかざした芸者さんが、「のー・ふゅーちゃー」とか叫びながら八百八町を駆けめぐっているイメージ。「ストリート」も「パンク」も強烈だけど、やっぱ最後の「サムライ/ゲイシャ」が効いている。笑った。 これは、何かというと、ある「…

Spectral Spectator

スペクトラル・スペクテイター=亡霊的な観察者。 ミッチェルの風景論を読んでいたら、空間とは「空の貝殻や森の開拓地を《充たす》亡霊のような不在〔spectral absense〕」というくだりがあって、それを見ているうちにこの言葉を思いついた。語呂がいいし、…

気圧・温度・湿度

この間、連れ合いの父に貰った気圧・温度・湿度計。「機械」というより「絡繰」といった方が似合う外見が気に入っている。

風景/landscape

「風景」という言葉ほど厄介なものはない。 クラウスの論を読んでいて、どうも引っかかるのが、「風景/建築」の二項対立を所与のものとして、そこには疑念を差し挟んでいないように見えるところである。そこで感じられるのは、ポストモダニズムが批判してき…

『現代住居コンセプション』

昨日は、建築家の今村創平さんに久しぶりにお会いし、総勢5、6人の建築家さんたちと会食。なんか最近、酒なしでもハイパーアクティヴに喋ってしまう。建築と表象とかなんだかんだと作り手相手にえらそうにくっちゃべる。丹下健三の話とか「民家」の話とか、…

没入と演劇性

マイケル・フリードのいう「没入」と「演劇性」の概念を確認しようと、Courbet's Realismを引っ張り出す。

ファイヤフォックス

昔っから、IEが苦手で、ずっとネスケを使ってたが、OS Xにしたときからは、ずっとサファリをメイン・ブラウザにしていた。色んな所が気にはいってたのだが、特に右上のグーグル窓が便利でずっと使っていた。 でも、unicodeの頁で文字化けしたり、たまに読み…

展示論ビブリオ

鬼も大笑い。来年度後期のシラバス依頼がもう来ている。同志社の文献講読(英文)である。 このコマは、一昨年から担当していて、視覚文化論概説→広告論→記号/表象論ときているが、来年は何にしようか。「テーマ・パーク論はどうっすか?」っていう院生もい…

学会など

まずは、よく知ってる二人が発表する学会。 日本映像学会関西支部第45回研究会 12/17 午後2時〜、於同志社大学寧静館5階会議室 鈴木恒平(神戸大学大学院)「トーマス・シュトルートの都市写真について」 陳維錚 Tan Juichen(京都精華大学大学院)「インタ…

Topographical Rectangle

W・J・T・ミッチェルは、ド・セルトーによる「場所/空間」の二項対立を、第三項として「風景」を考える(ルフェーヴルとラカンを援用して)ことによってずらそうとした(id:morohiro_s:20051123#p1)のだが、どうも難しくてイマイチすっきりと分からない…

テンプレ

ついにグラフィック・ソフト(Omni Graffle)で「意味の四角形」のテンプレまで作ってしまった。

「いきの構造」における「構造」

昨日は、コメント欄で、id:kaerusanさんから『「いき」の構造』の四角柱図式についての宿題を頂いた。id:kaerusanさんは、九鬼の図式に空間的、時間的な移動のメタファーが多く使われることを指摘している(The Beach : May b 2002)。スタティックな「構造…

ちょこっと四角形

フィッシュボーンを黒人/白人に当てはめなくても、たんにクリフォードの図に当てはめたら良かったのかも知れない。こういう但し書きを付けて--「白人のロックは、大まかにいうと《アヴァン=ギャルド》(芸術)であるか否かが評価の軸になり、黒人音楽は、…

講義x2

芸術学概論。先週話した遠近法に関する質問がいろいろあったので、それに関する補足。丁度プロジェクタが調子悪く、施設課の人に直して貰っている間を繋ぐことにも。話したことは、三次元を二次元に「翻訳する」こと。カメラ・オブスキュラの作り方。フレー…

破壊王

うちで破壊王と云えば、故・橋本真也でもなく、小手投げで脱臼させる大関・魁皇でもなく、猫ども。なんか主張や欲求があるとき、これさえすれば通ることを知ってやがる。

非=ブラック、あるいはフィッシュボーンの困惑

四角形からちょっと離れて。以前ちらりと書いた(id:morohiro_s:20041123#p1)ことを膨らます。 ディープなファンク、ハイ=エナジーなパンク、狂乱的なスカをそれぞれ同量組み合わせたフィッシュボーンは、ロサンゼルスを活動の起点としたバンドで、80年代…

講義、講読

美術史特講(院)。id:spaceoddity君に前座としてジョセフ・コーネルの紹介をしてもらう。それをおかずに、シュルレアリスムの話、モダニティの話、展示とコレクションの話をいろいろ喋る。そのあとクラウスに入ろうとしたら、あまり時間がなかったので、前…

「体にやさしいパンク」

家に帰ったら届いてたtheピーズの新譜の一曲目。相変わらずいいタイトルだな。ハルさんもアビさんもイッコ上だから40か。「40」って曲も入ってる。赤羽39アーティスト: Theピーズ,大木温之出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2005/11/02メディア: CD購…

木魚

店を仕舞った蕎麦屋さんの波板に描かれたグラフィティ。木魚に見える。流石京都やなと思わず思ったが、どうも猫か何からしい。

四角形メモ

グレマスの本が一冊(『構造意味論―方法の探求』)、精華大にあったので借りてみた。この本は、グレマスが「意味の四角形」という図式を提示する前に出たもので、まだ四角形は出てこないが、その前段階といえるものが出ている。 グレマスが、まず採り上げる…