2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「うつす」

細馬宏通(id:kaerusan)さんのメイン日記(The Beach : 2013 April)の、20060119のエントリで、「うつす」ことについて言及があった。ラジオ 沼 since 2004.6の第300回「ほ」と「うつつ」。この世に現れるものを声でなぞる方法。 2006 Jan. 21でも触れられ…

沼沢眩暈

中塚智+呉鴻「沼沢眩暈」展@ニュートロン・ギャラリーに行って、作家二人(二人とも精華の院生)としばらく話す。 床に置かれた白い板のそちこちには、シャーレが置かれ、ときどき光を放ち、溶液の中にたゆたうぎりぎり判別可能なイメージを浮かび上がらせ…

田中純onクレーリー

本屋で貰ってきた『未来』472号(未来社、2006年1月)に田中純氏によるジョナサン・クレーリーの本二冊(復刊『観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)』と新刊『知覚の宙吊り―注意、スペクタクル、近代文化』)の書評「近代性の漸近線」が載っ…

文椿ビルヂング

ニュートロンが移転した烏丸三条西の文椿ビルヂング。大正期の建築らしい→関西今昔建築散歩: 文椿ビルヂング/文椿ビルヂング: 洛北日和。いわゆる「室町」と呼ばれる一帯で、呉服問屋が密集しているところ。とはいえ、ただでさえキツイ状況にあった糸偏産業…

訃報:ウィルソン・ピケット

2006-01-19 ソウル歌手 ウィルソン・ピケット氏 64歳 - deadman 2 〈訃報系blog〉経由。 一度見に行ったことがある、客席に握手してまわる様子に杉良に通じる芸人魂を感じた。嗚呼マッスル・ショールズは遠くなりにけり。和田アキ子も悲しんでいることだろう…

講義X2

芸術学概論。複製文化と流用について。複製技術としての写真。ダダ、ポップ・アート、パンク・デザインにおける流用。音における複製技術としての録音。フォノグラフからデジタルまで。ヒップ・ホップにおける流用(サンプラーを教室に持ち込んで実演)。あ…

幽かなトマソン

10年近く週の半分は通っている道なのに、あまりにも幽かであるが故に今日の今日まで気付かなかった超芸術トマソン物件。建物の痕跡タイプで、傘が開いて軸が細い茸のような形状をしている。門か何かだろうか。何となく文人が隠居してそうな萱葺屋根のものか…

風景の経験

紹介しようと思いながら、なかなか通読する時間がとれずにいる本。風景の経験―景観の美について作者: ジェイアプルトン,Jay Appleton,菅野弘久出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2005/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を…

講義、合評、講読

美術史特論(院)。前フリ(にしては長かったけど)映画『MOOG [DVD]』の断片を見ながら、音を「合成」することや、未来の表象について語る。本編としてはクリフォードの「プリミティヴィズム」展批判について。「消滅の語り」と「生成の語り」。ブリコラー…

丸ゴチ

なかなか古い看板。電話番号の局番が二桁だから何時くらいのものだろう。丸ゴチック体が妙に可愛らしい。

講義

日本美術史(留学生)。桃山期から戦前に至る視覚文化における日本と西洋の関係を総ざらえ。とくに、国民国家のイデオロギー装置としての「美術」の問題(東アジアの諸地域における「洋画」の問題と併せて)と、1910年代くらいからの「前衛」意識の登場に焦…

猫調査

人文学部の学生たちがクラスの一部としてやっているらしい大学猫の棲息地域&行動調査。結果がでたら学内の猫好きには公開して欲しいな。

オーディオ取り込み

アナログでしか持ってない曲とかを取り込もうと思ってインターフェースを手に入れたものの時間がなくて開封さえしていない。

絵葉書本

昨日、ふらっと三月書房に立ち寄り、濃いぃ本を二冊入手。 生田誠、山田俊幸『明治美術絵葉書』 絵葉書研究者であり、大コレクターでもある両氏が書いたというだけでも濃い。明治期の有名画家たちが原画を描いた、いわゆる「美術絵葉書」についてのエッセイ…

サインペン

以前から、雛形とかミニチュアなどの小さいものにはやけに反応してしまうのだが、昨日思わず買ってしまったのが、ミニチュアのサインペン(ボールペンだけど)。携帯電話にぶらさげとこう(よく筆記具持って出るの忘れるし)。ボールPentelもあって悩んだけ…

唐獅子

京都芸術センターでの展覧会、CRIA展(http://www.kac.or.jp/event/exhibition/)に学生が出品してるというので見に行く。で、センター(旧・明倫小学校)の入り口に置いてあった唐獅子(か狛犬)の蹲。なんだろうね。こうした手を洗うためのものに、唐獅子…

心理地理学と心理歴史学

シチュアシオニストの提唱した「心理地理学」という概念のことを読む度に、なんとなくある星の未来を何千年というタームで予測、計画できるような気がしてくる。ってそりゃハリ・セルダン(心理歴史学)だ! ドゥボールによれば、「心理地理学は、意識的に整…

重複本

『グラムシ・セレクション (平凡社ライブラリー)』が二冊あることに、今日はじめて気付いた。よくよくあることだけど。明治美術学会の年末の研究会では、重複本交換会(クリスマスのプレゼント交換会みたい)をするらしいが、他の学会でもやって欲しいもので…

講義x2

芸術学概論。視覚文化の制作物(artifact)の生産について。素材(原材料)と道具。美的資源と模写。コピー/レプリカ/フェイク→ファン・メーヘレン事件。複製技術について。 写真論。今日は小ネタ集。「ドイツ写真の現在」展の紹介。昨日も見せた心霊写真…

ネガ

携帯のカメラにネガ・モードがあったので試してみた。アントンの顔が白くなった。

スライと内向

スライ第三弾。 制作者自身の意図はさておき、『暴動』のさまざまな側面というのが、ことごとく「内向」の表象として当時の受容者に受け取られたということは間違いないところだと思う。あのアレた写真のような全体の音の肌理。絶叫するのではなく、マイクロ…

講義、講読

美術史特講(院)。新着本紹介としてヨーロッパ写真美術館、メトロポリタン美術館を巡回した心霊写真展の図録The Perfect Medium: Photography and the Occult。本題は「20世紀美術におけるプリミティヴィズム」展を巡る論争について。 文献講読@同志社。…

別冊太陽

最新の『別冊太陽』の『柳宗悦の世界』という号に、短いコラムを書きました。民芸運動の創始者、柳が泥絵をどのように評価していたかについての紹介です。 佐藤守弘「泥絵の世界」尾久彰三監修『柳宗悦の世界:「民藝」の発見とその思想(別冊太陽)』平凡社…

醤油樽

老舗の醤油舗の裏側にあった醤油樽。これが現役かどうかは分からないが、辺りには醤油の香ばしい匂いが漂っていた。

Family Affair

スライに対してコメント欄で盛り上がったので、もう一発。コメントでも話題になっていた「ファミリー・アフェア」。これは昨日のよりずっと訳しにくい→http://www.hotlyrics.net/lyrics/S/Sly__amp__The_Family_Stone/Family_Affair.html。 「家族の問題」(1…

講義

日本美術史(留学生)。年明け一発目。「美術」概念の創出と洋画/日本画という枠組み。国民国家の装置としての美術。近代以前の仏画と《悲母観音》の違い(拝むものから見るものへ)。さらにモダニズムの美術とモダニズムの美術史へ。

百人一首とチッチキチー

iTMSを久しぶりに覗いたら、えらいアルバムが上がっていた。→http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=109207287&s=143462 京極吟城という「アーティスト」による『小倉百人一首』。「序」を含めて101「曲」入りのアルバム。琴の音…

分厚い本

何となく、分厚い本を並べてみた。 とくに真ん中の三冊、『風景と記憶』『自然の占有―ミュージアム、蒐集、そして初期近代イタリアの科学文化』『残存するイメージ―アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』は、それぞれほぼ800頁。凶器にもなり…

Everyday People

最近、いろんな曲の歌詞をネットで検索できるようになっている。いろいろなデータベースがあるみたいで、どれが一番豊富なのかは分からないが、グーグルで曲のタイトルと「lyrics」って入れたら、有名な曲だったら大体引っかかる。 で、昨日、大好きなSly & …

シルヴェスター・スチュワート氏

シルヴェスター・スチュワート氏、すなわちスライ・ストーン。『フレッシュ』の内ジャケから。