シンポジウム「写真の誘惑--視線の行方」

今週末の12(土)、13(日)に、国立国際美術館で行われるシンポジウムに登壇します。 現在行われている「コレクションの誘惑」展の第2部、「自由な泳ぎ手--現代写真の世界」に関連するシンポジウムで、そうそうたる登壇者に混じって、ひっそりと出ます。 シ…

書評『トポグラフィの日本近代』

表象文化論学会の学会誌『表象』06に、拙著の書評が掲載されました。 表象〈06(2012)〉作者: 表象文化論学会出版社/メーカー: 表象文化論学会発売日: 2012/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (4件) を見る 目次はこちら→ …

報告書「文化遺産としての大衆的イメージ」

3年間、研究分担者として参加してきた科研の報告書が届きました。A4版400ページ超。結構分厚いです。 研究課題については以下のデータベースを参照してください。 https://kaken.nii.ac.jp/ja/p/20320020 僕は仏像写真論を書きました。結構、長く温めていた…

新年度

私、2012年4月1日付けで京都精華大学デザイン学部長に就任いたしました。ご報告まで。 ちなみに職階は准教授で変わりません。こういうの、セイカのいいところだと思っています。 去年の12月の学部長選挙直前に当時の学部長が副学長になることが急に決まった…

大正イマジュリィ学会第9回全国大会

直前の御報せですが、明日から2日間、大正イマジュリィ学会の全国大会が、横浜、北仲スクールで行われます(正確には別の場所で今日からはじまっているのですが)。詳細は以下。 大正イマジュリィ学会第9回全国大会のお知らせ - 大正イマジュリィ学会:各種…

芸術選奨

新聞などの諸メディアで既報の通り、この度、第62回芸術選奨文部大臣新人賞(評論等部門)を授与されることとなりました。昨年刊行した単著『トポグラフィの日本近代--江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(青弓社、2011年)が評価されたということです。 http:/…

北仲スクール 第一期事業報告会

2年半、活動を続けてきた横浜・北仲スクールが、3月末で一旦、第一期の活動にピリオド(いや、カンマ?)を打つことになり、締めのシンポジウムが開催される運びになりました。連携大学のひとつである京都精華大学を代表し、企画運営委員としてほぼ毎月会議…

辞書編纂者の夢

拙文が掲載された『ユリイカ』3月号、特集「辞書の世界」が届いていました。専門分野の論文ではなく、『大漢和辞典』と『日本語大シソーラス』の序文、跋文の紹介を軸に、辞書の序/跋文を読む楽しさについて書いたエッセイです。 佐藤守弘「辞書編纂者の夢-…

『美術フォーラム21』の特集号をめぐって

以下の研究会の第2部に登壇します。 公開研究会「マンガ芸術論」:『美術フォーラム21』の特集号をめぐって | Clone of 京都国際マンガミュージアム - えむえむ 美術フォーラム21 第24号 特集:漫画とマンガ、そして芸術作者: 美術フォーラム21刊行会出版社/…

”Japan〜Russia〜Somewhere”@黄金町

2/12に横浜で行われるイヴェントの紹介です。関東圏の方、是非お運び下さい。 【2/12(日)14時〜16時@黄金町】京都精華大学 国際共同制作(ロシア・日本) 学生映像作品・上映/講演会 "Japan〜Russia〜Somewhere" ※終了しました | 北仲スクール 京都精華大…

中原シンポジウム・レポート

先日行った中原佑介記念シンポジウム「批評の技法――現代美術の実践とことば」 (パネリスト:加治屋健司/林道郎/吉岡洋、司会:佐藤守弘)のレポートがウェブサイトAMeeT ―Art Meets Technology―(ニッシャ印刷文化財団)にアップされました。執筆してくだ…

「今週の一曲」コーナー

今年度の芸術学(前期・後期)の講義では、冒頭に「今週の一曲」というコーナーを設けていた。大人数の講義で講義はじめは学生もぱらぱらと来るし、コメントカードをTAが配るのにも時間がかかるので、その時間を利用して、好きな音楽を掛けていた。とはいえ…

再告知:シンポジウム「批評の技法」

明日です! 皆様お誘い合わせの上、どうぞ。 [連続シンポジウム]戦後思想を問い直す視座 〜柴谷篤弘と中原佑介の仕事〜 批評の技法(アート)――現代美術の実践とことば:中原佑介の業績をたどる http://info.kyoto-seika.ac.jp/event/lecture/2012/post-31…

批評の技法――現代美術の実践とことば

今週末の土曜日に開催されるシンポジウムの告知です。僕が話を聞いてみたいというお三方にパネリストになって頂きました。刺激的な議論が展開されるのではないかと思います。 [連続シンポジウム]戦後思想を問い直す視座 〜柴谷篤弘と中原佑介の仕事〜 批評…

2012壬辰歳

新春の言祝ぎ、謹んで啓上致します 旧年中と相変わりませず、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。佐藤守弘拝 今年の画像は、1905年にはじめて描かれた「暴龍」ことティラノザウルス・レックスの復元図にしました。傍の人間がかわいい。 出典:File:Tyranno…

プラスチックの木でなにが悪いのか

ご恵贈頂きました。 なかなかに挑発的なタイトル。風景の章はとりいそぎ読まなければ。 プラスチックの木でなにが悪いのか: 環境美学入門作者: 西村清和出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/12/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 226回この商品を含…

2011年総括

年末ってことで、今年1年の仕事を総括してみようかと。数えた訳ではないが、これまでで項目数だけでは一番多いかも。まあまあこれくらいは仕事せんとな。とはいえ、項目数でいえば年末のサン・パウロ、上海で相当稼いでしまっているんだが。 来年は1月中に論…

上海最終日

ようやく帰って来ました。上海浦東〜関空間が二時間足らず。関空〜自宅までが二時間超。ああ、疲れた。 最終日を手短に。 午前中は時間があったので荷造りを完成させた後、外灘(Bund)へ。上海外灘美術館(Rockbund Art Museum)での張洹「孔子に問う」とい…

莫干山路50号

今日もフリー。休講にしてゴメンネ。いくら近くてもまさか講義しに帰るわけにはいかないし(可能だったけど)。 午前中は本屋まわり、福州路にある外国語書専門店、芸術書専門店、そして巨大書店、上海書城を回る。収穫は連環画3セット(『水滸故事』と『西…

上海師範大学学術文化交流中心

今日から宿が変わりました。明後日、講演をする上海師範大学のなかにある学術文化交流センターという宿泊施設です(講演会はすっかり復旦大学だと思い込んでいたら違った)。で、部屋に入ってびっくり。ちょっとしたコージーなホテルって感じ。レストランも…

「金奨」受賞

上海3日目。プラタナスの並木がむっちゃええ雰囲気だしている街です。 今日の午前中は、「授賞式」と聞いていて、何かなと思っていました。昨日ようやく、それが郎静山を記念した写真コンテストの授賞式だと解ったのですが、その時、ついでにシンポジウムの…

上海2日目

今日が発表の本番でした。上海郊外の松江という地区にある上海工程技術大学という場所での2011上海国際理論研討会。小さなシンポジウムかなと思ったら、会場に入ってそのゴージャスさにビックリ。なんか記者会見でも行われるような舞台に大勢の観衆で、全く…

2011上海国際理論研討会

上海に来ています。復旦大学に留学して中国写真を研究している石塚さんという学生さんが空港まで迎えに来てくれて、ホテルまで連れてきてくれました。助かった。その後はぶらっと周り(いい街!)を散歩して饅頭を買ってみたり、明日の準備をしたりしていま…

大正イマジュリィ学会第24回研究会

今週末に京都精華大で以下の学会研究会を開催いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。 大正イマジュリィ学会第24回研究会 (日時)2011年12月11日(日)13:00〜16:20 (場所)京都精華大学黎明館L103教室 (http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index…

杉浦日向子論

『美術フォーラム21』24号に論文を寄稿しました。杉浦日向子の江戸表象について、発表当時--1980年代--の言説コンテクストと絡めて論じたものです。書誌情報は以下。 佐藤守弘「杉浦日向子と再-想像された江戸」『美術フォーラム21』24号(特集:漫画とマン…

上海へ

先月のサン・パウロに続いて、今月は上海に会議&講演に行ってきます。なんか流行作家みたいですが、たまたま。 上海は1997年に新婚旅行で行った時以来です。相当変わっているんだろうなぁ。 今回は、中国のピクトリアリスト、郎静山をめぐる会議らしいです…

2011年サンパウロの旅

昨日、サンパウロへの4泊8日の旅から無事帰還しました。 今回の旅では主にfacebookに色々書き込んでおりました。それをコピペでとりあえず以下に並べておきます(日付時刻は日本時間)。ぼちぼちこれに注釈や写真を付け加えていきますので、興味ある方はたま…

Vernacularized Perspective and Sense of "Space" in the Visual Imagery in Early Modern Japan

最終日の20日は、午前10:30からサン・パウロ美術館で「日本美術を読む:空間、人物及びメディエーション」という講演会。岡野道子さん(サンパウロ連邦大学)とマダレーナ・橋本・コルダロさん(サン・パウロ州立大学)と一緒に講演をします。僕の講演は日本…

Vernacular Photographs as Global/Local Objects

これがメイン・イヴェント。上の講演会の後、夕方(18:00から!)からはじまり3日間開催されます。サンパウロ連邦大学の美術史学科がチューリッヒ大学の美術史研究所との共催(ゲッティー財団がスポンサー)で行っている「New Art Histories: Connecting Ide…

Photography, Handwriting and Memory in the Obituary of Natsume Soseki

一発目は、サンパウロ州立大学の日本研究センターでの講演会、"Photography, Handwriting and Memory in the Obituary of Natsume Soseki"です。お馴染みの遺影写真ネタ。着いた翌日の17日午前10時から。これは日本語(通訳付き)です。 Abstract One of the…